2011年02月14日

21st Keynote 110214 OAリスト(ソウルミュージック特集)

昨日は、積雪の対応に追われているうちに、こちらのオンエアリストアップができませんでした。わざわざご覧頂いた皆様、本当に申し訳ありませんでした。

おまけに、昨日はアメリカ最大の音楽賞「グラミーアワード」の授賞式があったのに、その晩の洋楽番組が一切触れられないという、非常に間の悪いタイミングもあってどうしようもありませんでした。B'zの松本孝弘さん・ピアニストの内田光子さん、上原ひろみさん・米国在住の琴演奏家、松山夕貴子さんおめでとうございます。

それに、ミック・ジャガー、ボブ・ディランも圧巻のパフォーマンスを見せるなど、おじいちゃんたち大活躍・・・いやぁ、嬉しいですね。

あと、番組の冒頭で「週末は寒かったけど・・・」なんて、のんきな事を言っておりましたが、周知のとおりこの番組は録音ですので、さすがに月曜日が積雪であんな大パニックになるなど・・・やはり天気のお話は禁物ですね。

と、ひと通りお詫びしたところで、今月の「ソウル・ミュージック特集」の解説、行ってみよう!

まずは、この番組でソウルミュージックを全面に打ち出して紹介するのは初めてなので、ざっと概要をご紹介しておきましょう。ソウルとは直訳すると「心」というか、「魂」という感じでしょうかね?日本の演歌も「Japanese Soul Music」なんていいますよね?

もともと、ソウルミュージックを含む「ブラック・ミュージック」全体を表す言葉として「リズム・アンド・ブルース」という言葉がありましたが、それがサウンド的に、音楽的に発展してソウル・ミュージックがあり、さらに下るとブラック・コンテンポラリーやロックンロールなどが生まれていきます。今、アメリカでもリズム・アンド・ブルースは「R&B」なんて言われますが、ビート感的にもサウンド的にも洗練されすぎて60年代のものとは全く違うものと捉えられているようです。

さて、そろそろ本題に入りますが、まずはMarvin Gayeとともに「ニュー・ソウル」の旗手と期待されながら、79年、飛び降り自殺で33歳の若い命を自らっ絶ってしまった悲劇の人、Donny Hathawayの5枚目のアルバム「Extension Of A Man」から、"Someday We'll All Be Freeからご紹介しましょう。

Donnyhathaway

70年代半ばにディスコブームがあり、ブラック・ミュージックも一つのピークを迎えますが、これはいわば白人向け・売れ線狙いとも言える流れであって、もう一方よりルーツに向かって行こうとするファンクの方面に二分化されるわけで、ダニー・ハサウェイのような白人と黒人の両方に受け入れられる音楽は次第に居場所がなくなっていきます。その上、黒人の社会進出と、不況が重なり、黒人社会の中での貧富の差が広がっていたという社会情勢が絡んで抜き差しならない状況になり、その狭間で彼は立ちいかなくなってしまった・・・というわけです。

彼のデビューアルバムのタイトルは「ソウルの新しき光と道」というくらいで、非常に将来が期待されていました。キャロル・キングのYou've Gotta Friendや、ジョン・レノンのJearous Guyなど、白人シンガーの曲をカバーしても、暑苦しくならず、すんなりと聞かせるあたりがそれまでのブラック・ミュージシャンとは一線を画していたわけです。そんな彼がどうして若くして自殺した背景には「黒人社会自らの地位向上」が絡んでいたのは非常に皮肉なことです。

さて、ソウルミュージックも、「超」大雑把に言うとノーザン・ソウルとサザン・ソウルに分かれるわけですが、まずはよりブラック・テイストなサザン・ソウルをご紹介しましょう。

サザン・ソウルの聖地といえば、やっぱりメンフィス。そこで絶対に外せないのが「STAX」というレーベルです。 このスレーベルのことを語らせたら、山下達郎を筆頭に底なしの人が多いですから、詳しい話は省きますが、STAXレーベルとは1957年にジム・スチュアート(ST)という人と姉のエステル・アクストン(AX)の二人が設立したレーベルです。

STAXは、ブッカーT&MG'sを初め、オーティス・レディング、サム&デイブというビッグネームを数多く輩出する名門レーベルですが、ここではサム&デイブ、ソウル特集のテーマ曲のような「ソウルメン」、そしてSTAX最大のスター、オーティス・レディングの出発点と言える「These Arms Of Mine」2曲続けてお送りしました。

Sandave Otisredding

続いて、ノーザン・ソウルをご紹介しますが、単に「ノーザン・ソウル」というと、『イギリス北部のDJが好んだソウルナンバー』という意味にも取れるらしいんですが、今回はアメリカの北部、デトロイトやフィラデルフィアのソウルをご紹介します。

街の名前で言うというとなかなかピンと来ませんが、デトロイトは自動車産業の中心地・・・ということで自動車の街「モータウン」と呼ばれていました。ここで、ベリー・ゴーディJrという人物が設立した、『黒人の、黒人による、アメリカ人のためのブラック・ミュージック』をつくり続けたレーベルが、ご存知「MOTOWN」です。

シュープリームス(ダイアナ・ロス)、スモーキー・ロビンソン、ジャクソン・ファイブ(マイケル・ジャクソン)、テンプテーションズ、そして天才スティービー・ワンダーを初め、キラ星のごとくスーパースターを取り揃える名門中の名門レーベルですが、その裏にはヒッツビルUSAというスタジオに、ハウスミュージシャンが殆ど昼・夜、休みなしで音楽を作り続けていたという事実がありますし、当時の習慣として仕方が無いんですが、彼らのクレジットが無いため名前が全然知られず、その活躍に見合ったギャラも貰えないまま埋もれて言ったという、罪作りなレーベルでもありました。その辺りは、ぜひ映画「栄光のモータウン」を御覧ください。涙なくしては見られない名作です。

    そしてフィラデルフィア・・・こちらは一般に「フィリー・ソウル」という方が通りがいいようですが、甘いストリングスや熱いブラスを加えたアレンジが多くて、より都会的な雰囲気を持ったソウルミュージックが特徴です。フィリー・ソウルの立役者は「フィラデルフィア・インターナショナル・レコード」というレーベルで、そのハウスバンド的な存在がMFSB・・・これは有名な音楽ショー番組「ソウル・トレイン」のテーマ曲として聞いたことがないと思いますが、ビートの利いたリズムとカッチリしたブラスを聞けば、腰が動かないほうがオカシイでしょう?

特にこのレーベルの看板アーティスト、デディ・ペンダーグラスさんの楽曲は、そのベーストラックがドリフのヒゲダンスのテーマのモチーフとなって日本でも大ヒットしていますよ。

ここではモータウンを代表してスティービー・ワンダーの極め付きのファンクナンバー、Supersitition、そしてテディ・ペンダーグラスGet Funky Get Looseの二曲を続けてお聴き頂きました。

Steviewonder Teddypendergrass

さて、ソウル・ミュージックを本当に大雑把に特集してまいりましたが、第一部最後の曲は、いちソウルミュージックに留まらず、「人類の遺産」としてもいい程の名曲、Marvin GayeのWhat's Going Onをどうぞ。

「マーヴィン・ゲイ」もモータウンの人ですから今日の分類ではノーザン・ソウルになるわけですが、彼も最初にご紹介したDpnny Hathawayと並んで「ニュー・ソウル」の旗手・・・いや筆頭と言っていいでしょう。

それまでのブラックミュージックはヒット曲志向が強くて、あまりアルバム一枚を通してトータルコンセプトするなんて発想はなく、まして、自分の作品を自分でプロデュースする・・・なんてことは「超」がつくほど画期的なことでした。

そのMaevin Gayeも、60年代は同世代のミュージシャン同様、ヒット曲志向でやってきましたが、モータウンの歌姫でありベストパートナーだった「タミー・テレル」が脳腫瘍で亡くなった後、一度活動をやめてしまいます。しかしその後、弟がベトナム戦争から帰ってきて再会したのをきっかけに創作意欲が復活して出来上がったのが、有名な「What's Going On」というアルバムです。

Marvingaye

世界情勢、貧困問題、人種問題・・・様々な社会問題を歌ったアルバムで、内容的にはかなりヘヴィだったりもするんですが、そこはマーヴィン・ゲイの豊かで包みこむようなボーカルのお陰で、じんわりと伝わってくる作品になっています。そういう影響力がダニー・ハサウェイやスティービー・ワンダー、カーティス・メイフィールドらに伝わって、「ニュー・ソウル」という流れを作って行ったわけです。

因みにMarvin Gayeは、「ローリングストーン誌が選ぶ、歴史上最も偉大なシンガー100人」の堂々6位です。参考までに、1位-アレサ・フランクリン、2位-レイ・チャールズ、3位-エルビス・プレスリー、4位-サム・クック、5位-ジョン・レノンです。スティービー・ワンダーでさえ9位、ジェームス・ブラウンだって10位です。

70年代初頭、ベトナム戦争も泥沼、不況も降りかかっている、黒人同士でさえ貧富の差が広がっている・・・いったいこの世に何が起こっているんだ?と、呼びかけるこの歌なんですけど、今聴いても心に迫るのは、40年も経ってるのに、世界が全然平和じゃないし、豊かじゃないからでしょうか。いつか、こうしたニュー・ソウルのナンバーも単純に「いい曲だねぇ」と楽しめる時代になってほしいものです。

☆Part-2☆

黒人音楽の発展形として形作られてきたソウルミュージックですが、熱くてかっこいい音楽となれば、当然白人のミュージシャンたちも見逃しておけなくなってきて、白人ミュージシャンでも、ソウル・ミュージックを取り入れる人達が出てきました。

しかし、ソウル=魂の叫びですから、白人がチョロチョロっとブラック・ミュージックのエッセンスかじってやってんじゃねぇよ・・・という、批判もあったわけで、そんなニュアンスでよばれたのが「Blue Eyed Soul」という言葉です。 でもそれが5年・10年と続けば、あながち無視もできない連中がポロポロとで出てきます。

例えば、全員がイギリス出身の白人でありながら、本場のソウルメンたちも驚くようなブラック・フィーリングを放った「Average White Band」を初め、ヴァン・モリソン、ジョージ・マイケル、ジョー・コッカーなどなど・・・アメリカでも トッド・ラングレン、ボズ・スキャッグス、ボビー・コールドウェル、マイケル・マクドナルド・・・彼らは、AORというジャンルでもお馴染みですが、今ではブルー・アイド・ソウルはAORとほぼ同義語に語られていますね。

そのなかでもあのイーグルスに「New Kids」と歌われるほど、新鮮な驚きをもって迎えられたのがDaryl Hall & John Oates・・・一般にHall & Oatesと呼ばれるデュオです。

彼らも、80年代、モータウンサウンドを大胆に取り入れた「Maneater」でディスコブームの中で大ヒットを飛ばしましたが、ここでご紹介するのは、彼らの最も初期の作品の一つ「Abandoned Luncheonette」というアルバムです。この中からShe's Gone(追憶のメロディ)をどうぞ。

Halloates

Hall And Oatesがブレイクしたのは、この次の次・・・Sara Smileですが、このアルバム、全米33位まで上がっていますし、ご紹介したShe's Goneは、72年の発売当初こそ全米60位ですが、76年にSara Smileが全米4位のヒットになったのにつられて7位まで上がっているので、もともとポテンシャルは持っているアルバムではありました。

☆Part-3☆

パート3では久々に、発売前の新譜をご紹介しました。とはいえ、輸入盤ではもうすでにそこそこ注目されていますから胸を張れるほどではありませんが。

先日、メーカーの人・・・つまりプロモーターさんが、四人くらい固まって挨拶に来られまして、そのなかの一人が洋楽担当。中心は今の売れ線だから、「アブリル・ラヴィーンよろしく」とか、「久々にリッキー・マーティンです」という感じですが、一枚、全然力をいれてない感じで「これもよろしく・・・」と紹介してくれたのが「サラ・バレリス」というシンガー・ソングライターのセカンドアルバム。

このアルバム「カレイドスコープ・ハート」は、去年9月のリリース時には全米アルバムチャート1位。2009年、そして、今年のグラミー賞の「最優秀ポップボーカルパフォーマンス」にノミネートされておりました。どうも受賞はLady GaGaにさらわれたようですが・・・そのほか、デビューシングル「こんなはずじゃなかったラブソング」がトリプルプラチナ認定・・・ということですから、本国じゃ結構有名アーティストです。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)・アカペラコーラス部に所属していた経歴もあり、一曲目に短いアカペラが入ってますけど、ここからすでに「を」と思わせるものがありました。さらに、とっても美人なのも気に入りました。日本では今月23日リリースとなります、サラ・バレリスのセカンドアルバム「カレイドスコープ・ハート」から、1stSg「King Of Anything」をお送りしました。

Sarabareillis

かなか力のある声で、かつまたピアノが印象的なサウンド。まさに王道のテイストですね。その他にも、音符がポンポン飛び跳ねるようなピアノが印象的な曲とか、もっとボーカルの力がある楽曲とか、サラ・バレリスの実力の程がよくわかる一枚です。



   次回は年3月14日月曜日、夜9時にお会いしましょう。特集は「ホワイトデー」ということで、『男性が歌うラブソング』です。お楽しみに!



posted by FM香川 at 20:46| Comment(0) | 蒲野 誠一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

チラリ|ω・)恵美ぶろぐ。。。雪ですねぇ。

一面の雪景色[E:snow]


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そして、コイツ。。。


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作ちゃうよね〜[E:smile][E:note]

ちなみに、こちらは我が妹作のにゃんこ雪だるまです[E:cat][E:heart04]

アナタは雪だるま…作りましたか[E:sign02]
posted by FM香川 at 17:44| Comment(7) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

5年ぶりというと・・ ★ ナカイ ★

007
週末の積雪の際、「25年ぶり」って言ってたっけ
よくよく考えると・・
[E:snow]
エフエム香川の開局以降では初めての大雪です[E:coldsweats02]
(開局23年なもんで)

それにしても美しい・・社屋の裏庭の雪景色[E:shine]

posted by FM香川 at 16:57| Comment(0) | 中井 今日子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする