2011年06月29日

夜な夜なタイムスリップ(蒲野)

といっても、我が家にドラえもんが現れたわけではありません。そのタイムマシンとは「文庫本」。



これまでも古代ローマや幕末・明治時代と色々行ってきましたが、今はもっぱら江戸時代。藤沢周平の用心棒日月抄シリーズにはまっております。



誠実で剣の腕も立つ好青年・青江又八郎が訳あって脱藩し、江戸でしがない用心棒稼業で糊口を凌ぐというバックグラウンド。1stシリーズでは忠臣蔵のアウトサイドストーリーが絡み、2ndシリーズでは藩の秘密を持ち逃げした男を探すうちに、やはり藩の弱みを探す公儀隠密(注)との対決を余儀なくされるストーリー。



1stシリーズトから「犬の用心棒」という意表を付いたスタートで、明日をも知れない用心棒の緊張した毎日の中にそこはかとないペーソスの隠し味。登場人物たちの会話のテンポ、斬り合いの臨場感。まさに「引き込まれる」面白さ。



特に、サイドキャラがいい味を出している。ガサツだが憎めない相棒、細谷源太夫・律儀だが抜け目ない口入れ屋、相模屋吉蔵。2ndシリーズでは、ボーッとしているようでいつも要点は衝いてくる二人目の相棒、米坂八内・美しく有能な忍びの女、佐知・・・



頭の中に自由に配役やセットを組めるし、見たいときに見たいだけ見られる「脳内劇場」。一冊読了したら、またすぐに彼らに会いたくなって、夕べも3冊目を入手・・・いや〜、止まりませんな。



注:公儀隠密とは幕府のスパイという感じの者たち。幕府は、中央集権を揺るぎないものにするための「見せしめ」を探して常に諸藩を見はり、取り潰すチャンスを伺っているのです。
posted by FM香川 at 10:09| Comment(0) | 蒲野 誠一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: